#3 “Lowbrow Art” RAT HOLE STUDIO

今回もArtのお話を1つ。
FEATUREで2回続けてArt関連を書くにあたり、”その定義は結局何だろう”と改めて考えて始めてしまい、とりあえずWiki的にはどう書いてあるのだろう?と調べてみました。

で、Wikipediaによるところでは、

“アート(Art)とは 芸術・美術など間接的に社会に影響を与え得るもの”

1行のみ。
凄く簡潔な割にビックリするくらい曖昧で、wikiのイメージからすると不可解な位ですが、Artって根本は個人の表現活動なので人によって定義できるものでは無いし、尚かつその表現を見聞きした側が感じる捉えかたも人それぞれで正解など無いし。

そう考えると、
“Art=定義する必要が無い自由なものです”という事を表すには、wikiのたった1行は解りにくい様で意外と的を得ていて深いのかも知れないですね。

人間が何か表現のために創造したモノは有形無形問わずArtなので、定義を定めることは無意味ですが、定義は無くとも分類は有ります。

その中から今回は“Lowbrow Art”をご紹介。

PunkやTattooカルチャーを通って来た方にはお馴染みかと思いますが、Lowbrow Art(ローブローアート)とは70年代のLAで誕生したアートのムーブメント。

どういったムーブメントだったのかと言いますと、それまでアートは貴族や金持ちが楽しむものとされていた事に対して真逆を行く、いわゆるカウンターカルチャーの1つで、反発や反骨といった考えから生まれた大衆向けのアートムーブメントです。

KozikなんかはLowbrow Artのパイオニアと言われていますし、その他にもカスタムカー好きにはお馴染みRat Finkを生んだEd Rothとか、巨匠と呼ばれるアーティストも居て、Lowbrow Artに分類される作品の特徴としては、アートシーンや社会への皮肉や風刺が遊び心と共にたっぷり含まれたものが多いのも特徴。



そしてもちろん、
日本にもLowbrow Artに影響を受けて活動をしているアーティストも多く居まして、中でも国内外より絶大な支持を得ている”RAT HOLE STUDIO”のMAEDA氏をご紹介します。


札幌を拠点に、Tattoo Studio “RAT HOLE STUDIO”を主催し、Tattooのみならず様々なブランドへのアートワーク提供も行い、ブランド”SNOID”のメインデザイナーとしての顔も持つ巨匠MAEDA氏です。





アウトラインもカラーリングも唯一無二で、MAEDA氏独特の形容しがたい良い味が…最高です。

HAGHTと4D7Sのコラボレーションでも多くの人たちを唸らせてきたMAEDA氏の作品。今シーズンはブランドのプロダクトの中でも人気のシリーズ“SMOKERS CLUB”をテーマにオファー。




SMOKE LOGO Tee ft RAT HOLE STUDIO


SKULL PIPE Tee ft RAT HOLE STUDIO


CIGARETTE LOGO TRUCKER CAP ft RAT HOLE STUDIO


SMOKE MAGICIAN GLASS ASHTRAY ft RAT HOLE STUDIO


SMOKE MAGICIAN GRINDER ft RAT HOLE STUDIO



SKULL PIPE SKATER SOCKS ft RAT HOLE STUDIO

今回はHAIGHTでは初リリースとなるオリジナルソックスも登場。アートワークのアウトラインの雰囲気がジャガード織りとマッチしていて特にオススメです。

是非チェックしてみて下さい。