#2 Toshikazu Nozaka

世の中にはコラボレーションが溢れていて、アパレルはもちろん、今ではカップラーメンからスナック菓子まで当たり前になりましたが、そもそもコラボレーションの本質って何だっけ?と、ふと思うこと有りませんか。

イイな~と思わず唸るような企画も有れば、目的や意図も見えない様な企画も有り、大前提として商業的な側面が有るのは当然理解しているとしても、その本質はやはり、“個々の良さが上手くMixされて新しいものが生み出されているか?”という所なのかなと思います。

その”上手くMix”という部分が肝で、簡単そうで難しい所ですが、でも、単独ではまず作らない/思いつかない様なものを形に残せたり、それまで知らなかった物事を知ってもらえるキッカケになったり、多くの楽しみや喜びが有ります。

そして何より、人と関係性を深めながらモノを生み出す工程自体も凄く有意義ですよね。

そんなこんなで今回は、とあるヒトとのコラボレーション企画。

スケーターでありアーティストとしても活動する、“Toshikazu Nozaka” 氏にFEATUREします。



「Toshikazu Nozaka」
東京都出身。
幼少の頃からプラモデル製作、オブジェ制作、絵画、スケートボードに夢中になり 10代、20代をプロスケートボーダーとして過ごす。 現在は画家、文身師、スケートボーダーとして国内、海外で活動し、毎年個展、グループ展等で 作品を発表する傍ら様々な分野にアートワークを提供している。 作品の制作における根底には江戸末期から明治にかけて活躍した日本の絵師への尊敬と憧れがあり、 そこから平成の現代に何を生み出せるのかを日々の目標にしている。


プロスケーターとしての経歴も有り、文身師でもあって画家でもある。

相当気になるかと思いますが、画家/アーティストとしての作品を一部紹介させて頂きます。




江戸末期から明治の日本絵師に影響を受けたことはプロフィールにもありますが
、日本画ならではの迫力や精巧なディテールはもちろん、スケートボードやスカルなど、作者自身のバックボーンも織り交ぜた作風はまさにオリジナル。

その中でも今回はNozaka氏の代名詞的アートワークである、波と達磨を融合させた”NAMIDARUMA”をチョイスし、本企画の為に描き下ろしてもらいました。

今回の作品を使用して展開するコレクションは全5型。

最も手軽にアートを楽しめるツールであるTシャツはもちろんとして、今回は、作風に合わせて試行錯誤のうえ製作した小物にも是非注目してみて下さい。


"NAMIDARUMA" URUSHI CRUISER DECK ft 4D7S art by Toshikazu Nozaka

こちらは仙台のスケートクルー”4D7S”と製作したクルーザーデッキで、特にこだわったのがアートワークの塗装。



一般的なインクとの違いは手に取って頂ければ一目瞭然ですが、NAMIDARUMAの赤と金、背景のブラックの塗装には漆を用いています。

ちなみにこちらの漆は、加賀を代表する伝統工芸 ”山中漆” で、塗装は山中漆器の工房として100年の歴史を持つ “清雅堂” に依頼させて頂き、熟練の職人さんによって1点1点手作業で施されています。



深み有る色合いや上品な光沢は漆塗りでしか出せない雰囲気が有り、アートワークとマッチしながら、アイテムとのギャップに遊び心も感じられる、伝統とカルチャーが融合したアート作品となっております。



ここまで手を掛けたなら飾る時もカッコ良く飾って欲しいので、スタンドも製作してます。


"NAMIDARUMA" WOODEN DECK STAND ft 4D7S art by Toshikazu Nozaka

デッキ共々100% Mada in Japan、こちらは宮城県の”真栄工房”へ製作を依頼致しました。

更に、こちらはスケーターならずとも夏場の必需品。
ハンドタオル代わりに使える手ぬぐいです。


"NAMIDARUMA" TENUGUI ft 4D7S art by Toshikazu Nozaka

全面に渡って配置したアートワークは、”注染”という昔ながらの染色技法で表現しています。

これらにTee 2型を合わせた
HAIGHT x 4D7S art by Toshikazu Nozaka Collaboration Collection、


(L) "NAMIDARUMA" L/S Tee ft 4D7S art by Toshikazu Nozaka
(R) "NAMIDARUMA" S/S Tee ft 4D7S art by Toshikazu Nozaka

日本絵師に影響を受けた現代アーティストの作品を、今なお続く伝統技法を用いて表現し、自分達のバックボーンであるストリートカルチャーに落とし込んだ、コラボレーションの本質に忠実なコレクションが造れたかと思います。

アートも伝統工芸も、生で実物を見てこそのもの。是非店頭で実物を手に取ってみてください。