#15 HIROTTON

2024年も、もう1/4が過ぎ去って4月。
暖かい日も増えてきて、アパレル業界的にも春のデリバリー本番ということで今回のFEATUREは、今季のHAIGHT 24SSでアートワークをお願いしたアーティストを訪ねてきました。

場所は都内の閑静な住宅街。
生活も行動範囲も渋谷を境に東寄りが多い自分にはあまり馴染みのない街でしたが、とにかく静かで、スカッと晴れた天気も手伝って、なんか気持ちの良いエリア。

差し入れのビールもゲットして、入り組んだ道を進むと少し変わった形状のマンションに到着。
写真は載せられませんが、一見周囲に溶け込んでる様でよく見ると結構な個性を放っていて、丁度引越しで色々内見中のタイミングだけに余計気になって、外観だけでワクワクが膨らみました。
最近のは味気ない外観と内装ばかりで、ああいう雰囲気とスタイルある物件は都心で中々出ない。

お邪魔しまーす、と一歩入ると、
外の雰囲気そのままの気持ちの良い風通しと陽の差し込み。


最初の写真で”!!!”と気付いた人も多いと思いますが、

今回はアーティスト“Hirotton”氏のアトリエへお邪魔しました。

FEATUREの仕事で行く場所はどこもそうですが、気になるものばかりでお邪魔しますから直ぐに恒例のキョロキョロ開始。

一度近くで見たかった、気が狂いそうなほど細かいラインで描かれたアートの中に紛れて、自身のイラストを3Dで表現した作品も。
氏の作品でもよく登場する三つ目の虎のオブジェ。
粘土で成形したものに、ハンドペイントで色付けしたとのこと。イラストを3Dにする、単純だけど以外に思いつかないようなアイディア。3Dになったことで、画の迫力をさらに感じる。欲しい…。


Hirotton氏の画は、SNSやプリントされた製品上ではもちろん見たことはありましたが、緻密でシャープなのに凄くラフで、ポップな色使いの画もどこかダークな雰囲気出てたり、近くで見ると立体感も凄くて、あとやっぱり色がどれも印象的。

こちらはHEROINEからリリースされているデッキ。

目が覚める様なエネルギッシュな配色が物とも合っていて、これも凄く欲しいです…w
HEROINEといえばスケート通ってない自分でも知っている位のスケートカンパニー。聞くと、大学在学中にHEROINEのチームが大阪へよく来ていて遊ぶ様になり、卒業後にLondonへ渡ったのもその影響という、長い繋がりがあるんですね。

取材後もHirotton氏のコラボワークを色々と見せてもらっていると、VANS、Dickiesなどメジャーブランドから、よりカルチャーに寄ったインディペンデントなブランドまで様々。

でも、どんな構図やモチーフのアートワークからも、最も影響を受けたいうスケートやパンクロックのマインドや匂いみたいなのが感じられてカッコいい。
テイストとかは表面的にも出せるものですが、影響受けたカルチャーの根底に有る、自由で縛られないマインドが画から伝わるから、多くの人の興味を惹くのではないかなと思いました。

まだまだ探検は終わりません。次は奥の作業部屋へ。

蛍光色コーナー。

作業台のラフ画。

何気なく描かれたものもあるのですが、テーブルの味とマッチしてて良い雰囲気。建物系のイラストも可愛くて気になりますね。

ペンで描いた原画もありますよと、出してくれた複数のスケッチブック。(ほんの一部)

中でも、このネズミの画はやばかった。

これは完全に異常w
アーティストって凡人が正気ではできないと思うことを正気でできるからアーティストと呼ばれるのですが、これは流石に異常性を感じざるを得ないw
群れが動き出しそうでゾクゾクしました。構図も最高。

数々のアートを生み出す愛用のペン。
あの繊細で緻密なラインはこの一本から生み出されています。

氏のアートワークを使ったデザインのデッキも大量。

ひとしきり案内してもらい、談笑しつつ作品集などを見せてもらっている時、自分が毎回アーティストに聞きたい質問で、他の仕事やバイトを辞めて”今日からアートだけでやろう”となったきっかけを聞いてみました。

Londonから日本に戻り、最初は普通に働いていたそうですが、
2015年に中目黒の倉庫でのアート展示に誘われて…
その時の展示の内容がこの写真。

木で作った小屋の作品を展示したそうなのですが、その小屋自体を自分たちで立てるところからやったそうで。それが仕事をしながらではできないほどの大変な作業で、その時に仕事を辞めましたと。思い切り大事ですねw
しかもこの小屋、よく見ると外側も、部屋の内部(写真右ページ)も、全部手描きのアートで埋め尽くされているんですね。しかも木材の時点ではなく、小屋を立ててから描いたそうで。これは仕事辞めるしかないですねw

普段自分が考える物事の組み立て方、考え方がいかに平凡で、先入観に捉われているかを痛感してしまい、その話には本当にくらいました。

そんなHirotton氏に、今季のHAIGHTでは2種類のアートワークをオーダーさせてもらいました。

SMOKERS CLUBを題材に描き下ろしてもらった煙たいアートワークが最高です。

そして、コレクションは4月20日(土)にリリースとなります。

【420 COLLECTION feat. Hirotton

発売日:2024年4月20日(土) ※サイトでは10:00に公開になります

(右上) SMOKERS CLUB Tee
WHITE / BLACK / MINT
M / L / XL / XXL
¥7,480

(右下) ROLLING PAPER Tee

WHITE / BLACK
M / L / XL / XXL
¥6,930

(左下) ROLLING PAPER SHIRT
SAND / CHARCOAL / KIWI
M / L / XL / XXL
¥16,500

(左上) SMOKERS CLUB MESH CAP
BLACK / NAVY / FOREST / SAX
FREE
¥6,600

(左上) WOODEN CACHE BOX
W:18cm H:7cm D:12.5cm
¥9,900
※トレーのみ ¥1,650

(左上) STICKER PACK
¥1,100

(左上) SMOKERS CLUB CIRCLE RUG
直径:60cm
¥17,600

さらに、発売日の4月20日(土)にはPOP UP SHOPを原宿のSTADIUMで開催します。
コレクションのフルラインナップに加え、Hirotton氏の作品の展示販売も行います。ぜひ実際にご覧いただき、世界観を感じていただければと思います。

場所:STADIUM
  東京都渋谷区神宮前3丁目27-3

期間:2024年4月20日(土) - 4月29日(月) 12:00〜20:00
  ※DJ PLAY、FOOD&DRINKは4月20日(土)、21日(日)のみ