#8 Fancy Shop CHOMESS

久々のFEATURE。
第8話めの刺客は…”チョメス!”
多感な小学生ならこの響きだけで数日は流行りそうな気になるワードですが、
“仙台” “池袋” “チョメス”というキーワードが揃うと一瞬で分かる人も多いかもしれません。

Skater界隈でも良く知られている人物ですが、
知らずともその名前のインパクトでまず気になり、知ればそのオリジナルの世界観に惹き込まれる、そんなCHOMESS氏を今回ご紹介します。



きっかけは知人の誘いで、
「南池袋に面白いショップが有るから今度一緒に行こう。とにかくメキシコで、絶対好きだから」
お店の説明が”とにかくメキシコで”ってのもだいぶ???でしたが、それよりも都内に土地勘有る人間としては南池袋にショップが有ることが想像し難く、さらには店主が“チョメス”。

ある程度の年齢になると、経験から何となく物事の想像や予想もつく様になるものですが、南池袋でメキシコでチョメス、は全くの初体験。

他に前情報として聞いていたのが、手描きでイラストの仕事もされていること。
なので、その作品の特徴や味を紹介する記事にしようかと考えていたのですが、
何度かお店へ遊びに行き色々と話しをするたびに気づいたことが…

この企画やイラストの魅力や背景を伝えるには、同時にこのお店のスタイルや”濃さ”を伝える必要があって、
さらにはその濃ゆくパンチの効いた空間そのものがCHOMESS氏なのだと。
なので裏を返せば、そこへ行ってCHOMESS氏という人物を体感しないことには伝えたいことの半分も伝わらないということでもあります(笑)

伝えたいけど100%は絶対に伝わらない、というジレンマはありますが、
でも、特定のカルチャーにおいて重要なショップって昔からそういうものだと思うんです。
実際に足を運んで、そこの空気やBGMの中でセレクトされたものを見て、
興味を持つと同時にコミュニケーションが生まれて、そのカルチャーや物の背景をより深く知る。

CHOMESS氏のショップはそういうワクワクを感じさせてくれる貴重な場所ですし、
国内外で見渡しても珍しいオリジナルスタイルだと思いますので、
この記事のどこかに興味を沸いたら是非足を運んで欲しいと思います。



という訳で、今回はこれまでとは少し違う流れでショップを軸にCHOMESS氏をご紹介。

ショップの名前は”Fancy Shop CHOMESS”。
営業は水曜日・土曜日のみで15:00〜なのでご注意。このお店は何事も一筋縄ではいきません。

場所は検索やSNSでも出てきますが、”某所”という言葉がピッタリの場所なので都内某所ということにしておきます。

その場所は雑居ビルでも無く、アパートやマンションとしても少し異質な雰囲気の建物。
薄暗い割に人の出入り(約98%外国人)もあるし、外観は洗濯物いっぱいで結構な生活感。
お初の人はかなり警戒気味に建物に入るかと思いますが、
そこから廊下へ進むと、




突然のFancy Shop CHOMESSと”SCHWINN”のヴィンテージのビーチクルーザーの列。

池袋駅から人通りの少ない路地を行って、謎過ぎる物件に入るといきなりこんな感じなので、
誰しも”えっ?!何ココ?!”となりますが、それが正しいリアクションだと思います。普通じゃない。
ちなみに自分が初めて訪れた日は夕飯時の時間で、館内に漂うナンプラーのイイ香りでバンコクの裏路地を思い出しました。
もうカオス過ぎて、突っ込みどころ満載の物件。

そして再度警戒しながら店内を覗くと、
メキシカンスカルやラグ/スーベニア系など、所狭しとセレクトアイテムが並びます。
見たことの無いものも沢山。





メキシコものはどれもCHOMESS氏が買い付けて来た品々。
旅行で西海岸行ってもメキシコまで足を伸ばす人は案外少ないと思いますし、
1つひとつのアイテムのエピソードやメキシコならではのデザインの意味、現地の雰囲気なんかも聞けて、
単なる買い物とは一味違う時間が過ごせます。
もちろん自身で描いたイラストを使用したオリジナルのウェアも有り。

一味違う時間も過ごせると言えば、店内右側のバーカンスペース。



ショップだけでも十分お腹いっぱいになれるのにお酒も注文できるのです。
ビールのセレクトも当然一筋縄ではいかず、初めて見るメキシコやカリフォルニアのビールも。最高。

そしてもう1か所気になるのがバーカンの正面の工務?スペース。
1軒でこんなにも気になるスペースが有るショップも珍しいです。



よく見ると自転車のカスタムやメンテナンスに使う道具。
これが廊下にズラっと並ぶヴィンテージビークルと繋がり、それがメキシコへと繋がっていくのです。

“そもそも何故こんなにメキシコなんですか?”と、誰しも思いそうな質問をしてみました。

「Sketeもずっとやってきたから、その影響でアメリカの西海岸も好きで良く行ってたんです。
そんなタイミングで東京で店(当時は浅草にありました)でもやろうかってことになって”何売る?”という話になりますよね。
やるなら好きなものをって考えたらビーチクルーザー、ビーチクルーザーと言えばSCHWINNだから、
ヴィンテージのSCHWINNの買い付けにも行くようになって。
そこから元々興味有ったメキシコにも行くようになったらカルチャーとかいろいろ衝撃受けちゃって」と。

店に入る前から色々クラって、店に入ったらトバされて舞い上がっていた自分は最初のメキシコのイメージに引っ張られすぎて、
メキシコの前にSCHWINNなんだ!と少し意外に思いましたが、
一度冷静になって廊下から店内隅々まで改めて見させて貰うと納得。





見たことの無いフレームやサドル。それに色々揃った工具。
聞けばヴィンテージのSCHWINN専門でカスタムメンテナンスを行っているそう。
Skate、西海岸という流れからビーチクルーザーを突き詰めなんてあまり聞いたことがありません。
立地とメキシコの時点で相当マニアックなのに、ショップのベースが更にマニアックなものだとは…

完全に恐れ入りました、という所ですが、
そうなるとますます気になるのが、このCHOMESS氏がどういう絵を描くのだろうというところ。
そうです、今回FEATUREで取り上げさせてもらったのは他でもなく、
HAIGHTの企画でイラストを描き下ろしてもらったからです。



失礼ながら、少々迫力のある風貌からは想像もつかない愛嬌と独特のゆるさを感じるタッチ。
CHOMESS氏も我々も大好きな西海岸をイメージしたイラストで、好きだからこそ表現できる味が魅力です。

何かを1つ知ればまた気になることが出てきて、
質問攻めついでに”普段どういう感じで絵を考えたり描いたりしてますか”と聞いて見たところ、
これはあまり見せたく無いんだけど…と言いつつ、半ば強引に見せてもらったラフ用のノート。





やはり、完全にワールドです。

冒頭からお伝えをしていた通り、これでもまだ個人的には伝え切れない感覚があり、
伝わったよ、と思ってくれる人がいるとしたら嬉しいですが、でも多分それまだ2、30%くらいなんだと思います(笑)

残りは、是非南池袋で体感してみてください。

自分もまだ30チョメスくらいだと思っているので、水・土を狙ってまた遊び行こうと思います。

Fancy Shop CHOMESS】 web / instagram


そんな訳で、CHOMESS x HAIGHTが5月22日(土)にリリースになります。

アイテムもショップも是非チェックしてみてください。


HT-CM211001 
FSC BEACH CRUISE Tee





HT-CM211002 
FSC CACTUS Tee




(L) 
HT-CM216001 FSC REAL TREE BUCKET HAT
(R) 
HT-CM217002 FSC FLYING DISK




HT-CM217001 
FSC BANDANA